文壇高円寺
2006/09/11
気がめいったとき研究
ときどきひとりごとをいう。だいたいそういうときは調子がよくない。
よくいうひとりごとは「まいったなあ」と「むずかしいなあ」で、このふたつのコトバがおもわず口から出るようなときは要注意である。
しかし要注意といっても、なにをどう注意すればいいのか。それがむずかしい、まいったなあ。
まあそういうときはなにはなくとも散歩と掃除である。
家の中にいると気がめいる。気がめいっていると外に出る気がしない。それでも外に出たほうがいいようだ。
(……以下、『古本暮らし』晶文社所収)
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