寒い。貼るカイロを箱買いする。三月末くらいまでのストックは万全だ。ぬかりなし。
web本の雑誌の街道文学館の第五回更新。
(http://www.webdoku.jp/column/gyorai_kaidou/)
この連載では街道の歴史だけでなく、今現在のことも記録したいと考えている。町の変化はすごく早い。地名も道もどんどん変わる。身にしみついた隙間産業感覚のせいか、自分の関心はどんどん脇街道に向かっているのだが……。
それから紀伊國屋書店のPR雑誌『scripta』の冬号の「中年の本棚」は、ジェーン・スーさんの本を取り上げました。
この連載もそろそろ仕上げにかかりたいのだが、ここ数年「中年本」の新刊が増えている。
いわゆる就職氷河期世代が四十代になり、新しい中年の問題が浮上してきた。とくに中年フリーター問題は、わたしにとっても他人事ではない。
「中年」も「フリーター」も一括りにすると見えなくなるものがある。でも括りがないと、漠然としてしまう。
個々の問題になると、制度による救済か自助努力かという話になるが、たぶんどちらも大事だ。
今の世の中、わかりやすい「悪」の組織は存在しない——と考えている。わかりやすくはないが、一部の人間にとって都合のよい制度、というか、極悪な制度を作ろうとする集団はいる。
当然、そうした制度は改善していく必要はある。同時に、個人としては制度にからめとられない工夫、抜け道探しも必要である。
自由業は、基本、出来高払いの世界だが、抜きんでた力があるか、食うに困らないだけの蓄えがないかぎり、人間関係の調整みたいなものは避けて通れない。
無理難題をふっかけられたときにキレずにうやむやにするのも工夫のひとつである。
街道歩きをはじめてから、関所や大木戸の跡地をいくつか見た。見るだけなら楽しいのだが、今、こんな理不尽な制度があったら腹立たしくおもうだろう。でも当時も関所を通らないですむルートはあった。ただし“公道”を通るよりも危険だった。
いつの時代も自由と安全(安定)のバランスはむずかしい問題だ。
2018/12/21
もう年末か
日曜日、高円寺ショーボート。年末恒例のギンガギンガvol13。しゅう&宇宙トーンズのしゅうさんが入院(意識不明)から退院、リハビリを経てステージに立ち、喋り、歌い、踊り……。すごいものを見ましたよ。よかった。
毎年このライブに行くと「今年も終わりか」という気分になる。たぶん十三年連続で見ているとおもう。
オグラさん、ペリカンオーバードライブはかれこれ二十年。知り合ったころ、わたしは二十代後半でオグラさんや増岡さんも三十代のはじめだった。
人のことはいえないのだが、みんなひどい飲み方をしていた。仕事もせず、遊んでばかりいた。そういう時期があったからこそ、ちょっとした方向転換ができた気がする。
今日、年内の最後の原稿を送る(校正は残っている)。ここのところ、メールの調子がおかしい。しめきり通りに原稿を送信し、数時間後エラーが出たことが二回あった。コタツで仕事をしているのだが、コタツの電源を入れるとネットがつながりにくくなる。そういうものなのか。
昨日、東京堂書店で大橋弘著『ミクロコスモス 森の地衣類と蘚苔類と』(つかだま書房)の写真展(階段のところ)を見る。そのあと神田伯剌西爾に行き、田中俊之、山田ルイ53世著『中年男ルネッサンス』(イースト新書)を読みはじめる。髭男爵は唯一DVDを買ったことのあるお笑いコンビだ。その唯一が髭男爵というのはどうなのかともおもうが。
山田ルイ53世の自己分析も味わい深い。尾崎一雄みたいだとおもった。大木にはなれないが、潅木には潅木の生き方があるという矜恃。自己髭……じゃなくて卑下ではなく、冷静な思索があちこちに垣間見える。
ジョゼフ・ミッチェル著『ジョー・グールドの秘密』(土屋晃、山田久美子訳、柏書房)がようやく刊行。ジョゼフ・ミッチェル作品集も完結。
《ジョー・グールドは変人で文無し、雇われ仕事には不向きな小男で、一九一六年に街へ来て三十五年あたり、首をすくめて身をかわしながら生き延びてきた》
読みたい本と漫画がたまっている。部屋の掃除もしたい。街道歩きもしたい。吉田秋生著『海街diary9 行ってくる』(小学館)も完結か。一巻から通して読みたかったので、仕事が終わるまで読むのを我慢していた。でもこれから寝る。
毎年このライブに行くと「今年も終わりか」という気分になる。たぶん十三年連続で見ているとおもう。
オグラさん、ペリカンオーバードライブはかれこれ二十年。知り合ったころ、わたしは二十代後半でオグラさんや増岡さんも三十代のはじめだった。
人のことはいえないのだが、みんなひどい飲み方をしていた。仕事もせず、遊んでばかりいた。そういう時期があったからこそ、ちょっとした方向転換ができた気がする。
今日、年内の最後の原稿を送る(校正は残っている)。ここのところ、メールの調子がおかしい。しめきり通りに原稿を送信し、数時間後エラーが出たことが二回あった。コタツで仕事をしているのだが、コタツの電源を入れるとネットがつながりにくくなる。そういうものなのか。
昨日、東京堂書店で大橋弘著『ミクロコスモス 森の地衣類と蘚苔類と』(つかだま書房)の写真展(階段のところ)を見る。そのあと神田伯剌西爾に行き、田中俊之、山田ルイ53世著『中年男ルネッサンス』(イースト新書)を読みはじめる。髭男爵は唯一DVDを買ったことのあるお笑いコンビだ。その唯一が髭男爵というのはどうなのかともおもうが。
山田ルイ53世の自己分析も味わい深い。尾崎一雄みたいだとおもった。大木にはなれないが、潅木には潅木の生き方があるという矜恃。自己髭……じゃなくて卑下ではなく、冷静な思索があちこちに垣間見える。
ジョゼフ・ミッチェル著『ジョー・グールドの秘密』(土屋晃、山田久美子訳、柏書房)がようやく刊行。ジョゼフ・ミッチェル作品集も完結。
《ジョー・グールドは変人で文無し、雇われ仕事には不向きな小男で、一九一六年に街へ来て三十五年あたり、首をすくめて身をかわしながら生き延びてきた》
読みたい本と漫画がたまっている。部屋の掃除もしたい。街道歩きもしたい。吉田秋生著『海街diary9 行ってくる』(小学館)も完結か。一巻から通して読みたかったので、仕事が終わるまで読むのを我慢していた。でもこれから寝る。
2018/12/15
雑記
今週はじめ、品川のKAIDO books & coffeeと街道文庫に行ってきた。素晴らしかった。一年くらい前からずっと気になっていた店なのだが、あるていど自分の街道にたいするスタンスが定まるまで行くのを控えていた(今も定まっているわけではない)。街道文庫の田中義巳さんはウルトラマラソンのランナーで公務員をしながら街道の研究をしてきた。田中義巳、三輪主彦著『ジャーニーランのすすめ 東海道五十三次の走り方』(窓社、一九九七年)という著作もある。
この日はJR五反田駅から京浜急行の北品川駅まで歩いた。ほぼ一本道でJR品川駅から歩くのとそんなに時間は変わらない。
品川宿は昔の道幅と同じ旧街道がきれいに整備されている。街道初心者にもおすすめの宿場町である(詳しくはweb本の雑誌の「街道文学館」で書く予定だ。来年あたり)。
金曜日夕方神保町。東京古書会館のち神田伯剌西爾でマンデリン。
数々の野球のノンフィクションを手がけてる澤宮優さんは『戦国廃城紀行』や『廃墟となった戦国名城』(いずれも河出書房新社)という歴史関係の本も刊行している。この二冊は未読だった。いずれも書き下ろし。二〇一〇年刊。一九六四年生まれの澤宮さんが四十代半ば、大学の職員をやめ、独立したころの作品である。
すこし前に近江路を歩いたのだが、『廃墟となった戦国名城』の安土城のところで下街道(朝鮮人街道)の話も出てくる。膨大な資料を読み込み、それを血の通った文章にする技術がすごい。何を書いても文章がいい。
最近、『三塁ベースコーチが野球を変える 監督を代行する10番目の選手』(河出文庫)が文庫化され、再読する。「縁の下の力持ち」といわれるような人を通して、野球の見方を変えてくれる本だ。
話はズレるけど、今年インターネットの野球関係の掲示板で「ようやっとる」という言葉をよく見かけた。今年の野球界(ネット)の流行語だ。
中日ドラゴンズの白井文吾オーナーが低迷する森繁和監督体制のことを評した言葉である。褒め言葉ではなく、ほんとうにひどい状態を茶化す意味合いでつかわれることも多いのだが、語感の明るさにおかしみがある。
あと今年のペナント前半、ヤクルトの山田哲人選手が四球で出塁ばかりしていたころ「ウォーキング・テット」という書き込みもよかった。何年かしたら忘れてしまいそうなのでメモとして残しておく。
この日はJR五反田駅から京浜急行の北品川駅まで歩いた。ほぼ一本道でJR品川駅から歩くのとそんなに時間は変わらない。
品川宿は昔の道幅と同じ旧街道がきれいに整備されている。街道初心者にもおすすめの宿場町である(詳しくはweb本の雑誌の「街道文学館」で書く予定だ。来年あたり)。
金曜日夕方神保町。東京古書会館のち神田伯剌西爾でマンデリン。
数々の野球のノンフィクションを手がけてる澤宮優さんは『戦国廃城紀行』や『廃墟となった戦国名城』(いずれも河出書房新社)という歴史関係の本も刊行している。この二冊は未読だった。いずれも書き下ろし。二〇一〇年刊。一九六四年生まれの澤宮さんが四十代半ば、大学の職員をやめ、独立したころの作品である。
すこし前に近江路を歩いたのだが、『廃墟となった戦国名城』の安土城のところで下街道(朝鮮人街道)の話も出てくる。膨大な資料を読み込み、それを血の通った文章にする技術がすごい。何を書いても文章がいい。
最近、『三塁ベースコーチが野球を変える 監督を代行する10番目の選手』(河出文庫)が文庫化され、再読する。「縁の下の力持ち」といわれるような人を通して、野球の見方を変えてくれる本だ。
話はズレるけど、今年インターネットの野球関係の掲示板で「ようやっとる」という言葉をよく見かけた。今年の野球界(ネット)の流行語だ。
中日ドラゴンズの白井文吾オーナーが低迷する森繁和監督体制のことを評した言葉である。褒め言葉ではなく、ほんとうにひどい状態を茶化す意味合いでつかわれることも多いのだが、語感の明るさにおかしみがある。
あと今年のペナント前半、ヤクルトの山田哲人選手が四球で出塁ばかりしていたころ「ウォーキング・テット」という書き込みもよかった。何年かしたら忘れてしまいそうなのでメモとして残しておく。
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