年末進行はあと十日くらい。それが終わったら、三月中旬くらいまで、すこしのんびりする予定。腰痛と風邪に注意することを最優先課題として、きっちり休養をとる。
ここ数年、冬にあまり仕事をしないようになって、三月~十一月くらいの九ヶ月が、わりと調子よくすごせるようになった。寒いのがものすごく苦手で、ほかの季節と比べても冬は疲れやすい。
腰痛予防は、からだ(とくに下半身)を冷やさないこと、疲れをためないこと、適度な運動の三点。今年もすこし危ない時期があったのだが、なんとかこのまま乗りきりたい。
渡辺京二、津田塾大学三砂ちづるゼミ著『女子学生、渡辺京二に会いに行く』が文春文庫にはいった。
単行本(亜紀書房)が刊行されたとき、会う人会う人にすすめまくった本だ。『本の雑誌』の連載でも紹介した。
ノート風の矢萩多聞の装丁もよかった。
時間ができたら、佐藤正午著『鳩の撃退法』(上下巻、小学館)も読みたい。
ライターの仕事をはじめて、最初の十年くらいは、年末進行のたびに体調がガタガタになった。そんなに仕事をしていたわけではないのだが、逆にふだんあまりペース配分を考えていなかったせいで、余計な焦りを生んでいた気がする。
当時の自分にアドバイスするなら「睡眠をきっちりとれ」といいたい。経験上、休息をとりながら書いたほうがかえって捗る。
昔から「作家になるには」といったかんじの本をけっこう読んできたのだが、海外の作家には「毎日、書く時間と書く枚数を決めている」という人が多い。
最初は半信半疑だったが、わたしもだいたい同じ時間(深夜一時)から、書きはじめることにした。そうすると、だんだん自分の決めた時間が近づくにつれ、集中力も高まり、その日の目標の枚数に達することが増えてきた。
出来不出来よりも「何時から何時までに何枚書く」というふうに目標を切り替えたことで、肩の力が抜けるようになったのも大きい。
以前は水割三杯までなら仕事に差し支えなかったのが、最近は飲むと眠くなる。
来年になったら生活を改善するつもりだ。