土曜日、神保町。澤口書店で藤田榮吉著『鮎を釣るまで』(博文館、一九三二年刊)を買う。はじめて二階で珈琲を飲む。帰りに東西線に乗ったら、吊り広告に五月二十一日から発車メロディを順次導入とあって、なんだろうとおもっていたら、九段下駅で爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」の「九段下のなんちゃらちゃら~」の部分が流れた。
家に帰ると『BOOK5』の最新号が届いていた。今回の特集は「古本即売会へようこそ!」。都内だけでなく、名古屋古書会館の倉庫会、福岡の古本市なども紹介している。ものすごく充実した内容だが、編集後記に全部売れても赤字と書いてあった。ちょっと心配。
東京新聞の書評、紀伊國屋書店の『scripta』、『小説すばる』の連載を書く。週末飲めない日が続く。
日曜日、西部古書会館。『雑学少年アメリカ百科』(責任編集=松山猛、黒川邦和、平凡社、一九八三年刊)など。『雑学——』の帯付はじめて見た。『BOOK5』の特集で、古本屋ツアー・イン・ジャパンの小山さんが西部古書会館の二日目の様子を書いていた。観察眼が鋭い。さすがに棚の数は、数えたことなかった。