日曜日、コタツ布団を出す。十一月まではコタツ布団を出さずに乗りきりたいとおもっていたのだが、無理だった。
長袖のヒートテックを着て、背中に貼るカイロをつける日も近い。
ドラフトが終わり、日本シリーズがはじまる。いまだに日本シリーズの前にドラフトが行われることに慣れない。
ヤクルトはようやく一勝。山田哲人選手の三連続ホームラン。山田選手はドラフトでは外れ外れ一位だった。
ドラフトの結果は五年後にならないとわからない。
……と、ここまで書いて放置していたら、日本シリーズが終わった。ホークス、強かったわ。勝てそうなかんじがしなかった。
毎年六、七人の新人が入団する。ほかにもFAや戦力外の選手を獲得するから、五年間でだいたい三十人から四十人の新戦力が加わる。支配下登録できる人数は限られているから、増えた数だけ減る。
プロ野球の世界では五年で半分くらいの選手が入れ替わる計算になる。
厳しい世界だけど、フリーランスの世界だって似たようなものだ。職種や業種にもよるが、やっぱり五年で半分くらい入れ替わる。
トマソン社の新刊、吉上恭太著『ときには積ん読の日々』を読む。力の抜け具合が絶妙なエッセイ集。本と音楽、あと野球の話もおもしろい(吉上さんは野球雑誌の編集者だった)。
文章のリズムがゆったりしている。本人と文章がぴったり重なっているというか、重なろうとしているというか、読んでいて不思議な気分になる。
吉上さんが人前で歌うようになったころ、山川直人さんが吉上さんにいった言葉もよかった。
山川さんの新作『一杯の珈琲から』(ビームコミックス)をすこしずつ読む日をすごしていた。至福だった。