日曜日、わめぞのみちくさ市。みちくさ市連続講座「『商品と作品』のあいだ」(ゲスト:森山裕之さん(編集者・ライター) 聞き手:中野達仁さん 司会:武田俊さん)を見に行く。ミニコミ『ミエナイザッシ』から『QJ』、『マンスリーよしもとPLUS』に至るまでの編集人生を語っていた。みちくさ市ではSUGAR BABEと10ccのCDを買う。
帰り、池袋の往来座で串田孫一の未入手だった本を買い、ブックギャラリーポポタムで高野文子作品原画展を見る。会場すごい人だかり。『黄色い本』『ドミトリーともきんす』の原画、絵本などが展示していた。
今週二十一日に晶文社から『閑な読書人』という本が出ます。一七〇〇円+税。装丁と絵は南伸坊さん。
過去十年分くらいの雑誌やミニコミ、メルマガに発表した文章とブログの文章——『進学レーダー』の連載「魚雷の教養」や早稲田古本村通信での「男のまんが道」、未発表の杉浦日向子の原稿も収録しています。
集大成……といえるかどうかはさておき、そのくらいのつもりで作りました。
「1、フリーライター 2、古本の時間 3、魚雷の教養 4、男のまんが道 5、程よい怠惰」の五章。
世の中には自分と似た読書傾向の人はいる。しかし、まったく同じ読書体験をしている人はいない。同じ本を読んでも同じ読み方をするわけではない。百人いれば百通りの読書生活がある。
私小説を読み、詩を読み、コラムを読み、漫画を読み、家事をして、酒を飲む。もちろん、仕事もする。
読んできた本の道をふりかえると行き当たりばったりの連続だ。たぶんこの先もそうだろう。