二十三日、午後一時すぎ京都駅。旅行客多い(わたしもそのひとりだが)。出町柳まで行って、古書善行堂。安西水丸『エンピツ絵描きの一人旅』(新潮社、一九九一年刊)、『私の本の読み方・探し方』(ダイヤモンド社、一九八〇年刊)を買う。
一九七〇年代〜八〇年代のアンソロジーは見かけたら買うようにしている。
善行堂で古書ダンデライオンひとり古本市のチラシをもらい、急遽予定(カナートでスガキヤのラーメンを食べる)を変更し、丸太町のアイタルガボンに行く。隣が誠光社(堀部篤史さんが新しくはじめる書店)で開店準備の追い込み作業中だった。
丸太町から歩いて徳正寺。この日は「陀仙忌・辻潤遺墨と大月健の夜」。辻潤の書と愛用の尺八を見て、大月さんの京大の図書館の話、草野球と釣りの話を聞く。
辻潤の命日は一九四四年十一月二十四日(とされている)。
岡山から藤井豊さん、高松から福田賢治さんも来ていた。会の最初から酒。さらに打ち上げも飲み続ける。辻潤の会らしい。
わたしは学生時代に辻潤を知った。アナキズムを入口に辻潤を読み、そこから読書が広がった。辻潤がきっかけで知り合った人も多い(扉野良人さんもそう)。
深夜ラーメンを食べに行く。楽しい夜だった。
翌日、メリーゴーランド京都で宇野亜喜良個展を見て、六曜社でコーヒーを飲んで、そのあと東京に帰る。
京都滞在時間は二十四時間ピッタリ。来年は二泊三日くらいの旅行をもうすこししたい。