ようやく三月。先週くらいから貼るカイロをつかわない日が増えた。散歩の距離ものびた。今日(……書いているうちに日付が変わって昨日)はまたカイロに頼った。
西部古書会館の古書展最終日に行く。今年はいちおう今のところ皆勤賞(初日はほとんど行ってないが)。以前とくらべると買う量は減ったが、それでも何かしらほしい本は見つかる。
『水木しげるのカランコロン』(作品社、一九九五年刊)を再読する。
《才能は始めからあるわけではない。一日一日とつみかさねるのだ。空っぽの頭に入れてゆくのだ》(マンガのかき方――プロになる三つの道の巻)
十二月~二月のあいだ、ずいぶん酒量を減らした。活発に動かない分、せめて自己メンテナンス期間にしようとおもった。十日以上外で飲まない時期もあった。そのかわり飲みはじめるとだらだらと飲んでしまう。自戒しているのだが、酔っぱらうと帰ろうとする知人を引き止めてしまう。「あと一杯」とかいって。
暖くなったら蔵書の整理もすこしずつしていきたい。かれこれ二十年以上、買っては売り、売っては買いをくりかえしているのだが、本棚からあふれた本が山積みになってくると、本を買う意欲が減退する。
何度も何度もその気分を味わいながら、油断すると、ちょっとやそっとのことでは片づかないくらい部屋中が本だらけになる。野球や釣りの本が増えた分、何かを削らないといけない。電子化されている本は売ってもいいような気がしている。
このまま本が増え続けて、もっと広い仕事部屋を借りることを考えたら、電子書籍で買い直したほうが安くすむ。
しかし日々の暮らしの中で本の背表紙を見る。そのことによって、本のなかみをおもいだしたり、思考が切り替わったりすることはよくある。何もかも電子書籍で……というふうにはならないだろう。今後も。
今、売っているキンドルは作品をフォルダに分ける機能がついているらしく、できれば買い替えたい。